よい1日になりそうだったのに期待はいつもくずれ去る

午前中に隙間時間を持てた

起床6時30分。寝坊。シャワー、身支度、カゾクの様子を見る。

昨夜はオピオイドなしで、過ごせたとのこと。

カゾクの朝ごはんは、柔らかめのごはん、うす味鯵の干物少々、しらすおろし、じゃがいものお味噌汁、卵どうふゆずみそ乗せ。デザートはりんご、コーヒーゼリー。

服薬。ボルタレン、葛根湯、カルボシステイン、リンデロン、タケキャブ、アムロジピン。

葛根湯は効かないけれど咳が止まらないので飲んでみる、とのこと。

連日の雨で洗濯ができなかったが、きょうは晴れ予報なので、カゾクの衣服、シーツなどを洗濯する。

外干し。空気が顔にあたるとすごく冷たいけれど、気持ちがいい。

深呼吸を何度もする。

お昼まで1時間はあるので、隙間時間を活かしてひさしぶりに自室で読書する。

「ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み 山崎章郎 著」

昨日、病院に行く途中の電車の中で読みだし、昨夜就寝前にベッドの中でも読み、続きを早く読みたかった。読了。

すごくおもしろかった。

私が30年前にがんになったとき、オルタナティブな方法を必死でさぐりながら試したのだが、その過程や考え方がなんとなく似ていた。

もちろん、著者は緩和ケア医をされている医療のプロ中のプロ、ただのがん患者だった私とは立場がかけ離れているが、あの頃私も同じようなことを考えていた、と、読みながら思いだした。

何回かは懐かしくて、思わず小さな笑いがでた。

読後、あの頃にくまなく読んで試した、ゲルソン療法の本を再び読みたくなり、捨てなければよかった、と後悔。

Kindle で探したが当然あるわけもなく、しかし、マックス・ゲルソン博士の娘さん、シャルロッテ・ゲルソン著の「ゲルソン療法」を見つけて購入した。読むのが楽しみ。

ついでに、栄養療法では、日本と比べるまでもなく進化しているアメリカの現状を知りたいと思い、T・コリン・キャンベル著「WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学」を購入。

カゾクのお昼ごはんは、チーズをのせてトースターで焼いたドイツパン2切れ、プリン、ヤクルト、ほうじ茶。

服薬。葛根湯、リンデロン。

午後のできごと

カゾクの昼食を片づけながら、明日来訪するケアマネさんに頼む福祉用具を確認する。

電動ベッドで過ごすことがほとんどの今、ベッドテーブルがほしい、とのこと。

シャワーチェアと歩行器は、悩み中。

訪問看護と訪問診療を頼むかどうか、大事な話題になり、意見の相違あり。

先週土曜日に主治医と話してきたことを伝えて、カゾクは納得したと判断していたが、違うらしい。

抗がん剤はせずに訪問診療に切り替える、と決めていたはずだが、違う、とのこと。

「次回の抗がん剤を1週間延期してもらい、再開するよ」と。

その時点で体力や筋力、その他が戻っていればそれも可能だが、私としては、今の状態からはとても考えられない。

次回診察にはもう行かず、私が代わりに行くことになっていたはずだが、それも違う、とのこと。

オピオイドとボルタレンが効き、抗がん剤を継続する自信がでてきたから主治医に言ってみる、と。

私が見たところ脚と腕の筋肉の衰え、体重減少が激しい。

痛みがとれたのはよいが、根本的に回復しているわけではない。

ベッドから降り、少しずつ自力で歩けるようになったのはいいけれど、まだふらふらしている。

これって悪液質ではないのか、と私は考えている。

「このまま抗がん剤を再開したところで、体力がないから、効果がでるより副作用が強くなり逆効果になったら困るのではないかな」と、言ってみる。

それより訪問診療にしばらく切り替え、体力をつけたほうが安心では、とも言ってみる。

しかし答えは出ず、明日ケアマネさんが来たところで相談してみることになった。

話の結末を落とし込むまでに、不毛な話が山のようにあった。

自室に戻り、読書の続きをしたが文字を目で追えず、ぐったりして少し横になる。

すぐに玄関チャイム、鳴る。

カゾクが注文したアマゾンからの宅配便。部屋に持っていき、開封して渡す。

洗濯物をとり入れる。予想に反して晴れなかったため、洗濯物はまだしっとりしている。

室内に干す。

夕食の支度。

カゾクの夕食は、鶏肉、生たら、白菜、にんじん、大根、豆腐の鍋 (出汁は昆布と鰹ぶし)、キャベツのぬか漬け、ごはん、りんご。

服薬。ボルタレン、カルボシステイン。

夕食の膳をさげに行くと。

「高齢者は、なかなか思うようにいかないな、骨折も治らないし」と、唐突にカゾク。

「このあいだ診てもらった整形外科医も、年齢や抗がん剤の影響で、何もしなくても次は第二・第三腰椎が折れる可能性がある、って言ってたから気をつけないとね‥」と、何気なく私は言った。

いきなり。

「‥は? だ〜か〜ら〜! そのことを言ってんだろうが!」と、カゾク。

「‥?」何を言っているのかわからず、しばらく沈黙していたが、おさえていた感情の重しに意識がいった瞬間。

「飲み込みが悪くて鈍くて悪かったですね‥もっといい人間にみてもらえば?」重しは簡単にはずれてしまい、言葉がいきなり口から飛びだした。

「‥ったくよ、すぐそういう言いかた‥」と、カゾク。

私は黙って静かにドアを開けて、部屋から出て、静かにドアを閉めた。

キッチンを片づけ、自室に戻る。

カゾクからスマホに電話。

今は行きたくないが、アクシデントかもしれず、すぐに行ってみる。

「今なんか言うことあるんじゃないの? 明日のケアマネは、とにかくキャンセルしよう」と、カゾク。

「すごく疲れているので休みたいから、話があるなら明日の午前中にしたいし、これってケアマネとぜんぜん関係ないよね。キャンセルする必要は全くないと思う」と、私。

「じゃ、明日でいい」とのこと。

キッチンで、夜飲む用ネコの水、自分の水をコップにそそぎ、お盆に乗せて自室にもどる。

イヌとネコは、あいかわらず炬燵のそばでのんびり寝そべっている。

いいこだね〜、と言ってみる。

自分の時間、読書の時間が少しとれた日だった。

かぞくのかいごをしているかたがた。

きょうもいちにちおつかれさまでした。